平成生まれが時代を考察する会 (旧)平成生まれが昭和・90年代を語る会

趣味サークル「平成生まれが時代を考察する会」の活動報告ブログ

国会図書館はスポーツである

どうも。あやねです。

 

コロナウィルスが世間を騒がしておりますが、みなさま、お元気でしょうか?

これ以上の被害がないことを願うばかりです。

 

今まで過去愛好趣味で日本でおきた色んな事象を調べてきたのですが、

まさか自分の人生でこんなことが起こるとは思っておりませんでした。

 

コロナウィルスが終息するまでオフ会やタイムトラベルガールの撮影などのイベントは自粛したいと思います。オンライン通話で定例会などは開催しております。

最近の私は会社から出勤禁止で全社員テレワークになってしまったので、ほぼ家にいます。YoutubeTwitter、お菓子の誘惑に必死に耐える生活は新手の修行のようです。

 

お休みの日も外に出ないので時間が余ってしまいます。

せっかく時間があるので、

私は以前から皆さんにお伝えしたかったあるテーマをブログで熱くお伝えしたいと思います。



そのテーマとは

国会図書館

f:id:kasuimoku:20200422234211j:plain


国会図書館納本制度に基づいて、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館なのです。

 

それだけ聞くと

「じゃあ昔の漫画や雑誌読み放題じゃん〜」と思う方や個人のブログ記事では無料の漫画喫茶と紹介されていたりしますが私が提唱したいことは違います。



私が提唱したいのは

国会図書館はスポーツである!!

f:id:kasuimoku:20200422234057j:plain


 

皆さんの頭の上にはてなマークが見えますが、国会図書館はスポーツなのであります!!

 

なぜスポーツとなるかと言いますと、

国会図書館の本は持ち帰りができないことに加え、

「16時の複写締切」(土曜の場合 平日は18時)

 

私たちが昔の情報と一緒に欲しいもの・・・

それはその情報のソース!!!!

f:id:kasuimoku:20200412232727p:plain

(画像は国会図書館で複写した資料達100枚以上)

 

それを見つけ出すためには、私たちは複写締切時間までに有益な情報を莫大な本の中から探し出し、複写手続きを完了させなくてはならないのです。

 

私の国会図書館の一日をお伝えしたいと思います

 

東京本館の場合です

 

〜前日〜

 

国会図書館で探し出したい情報のテーマを3つ、4つ程度挙げておきます。

 

ちなみにある日の私が図書館で探したかったテーマはこちら

・80年代、90年代性風俗産業

あさりど(9代目いいとも青年隊

・90年代後半 女子高生の生態

清里ブーム

 

そして、その情報が載っていそうな雑誌の見当を付けます。

 

性風俗産業→当時の男性週刊誌

あさりど→WinkupやManishなどのアイドル誌

90年代女子高生→セブンティーン、egg

清里ブーム→旅行雑誌、ドライブ雑誌、経済誌

 

というような感じです。

 

また過去にラブホテルやゲームセンターやブライダルなどを調べていたのですが、

こちらは季刊レジャーホテル、アミューズメント産業、産業ブライダル新聞など業界紙をみる方が手っ取り早いです。

 

まずは自分の興味ある分野に業界紙があるかどうかチェックした方が欲しい情報に早くたどりつきやすいので、オススメです。

 

こちらで検索かけながら上記作業を行いましょう。

国立国会図書館オンライン | National Diet Library Online

 

◆睡眠をしっかりとりましょう

明日は体力勝負になるのでしっかり睡眠をとって英気を養います。

 

〜当日〜

 

国会図書館に持っていくといいものをご紹介します。

・メモ

・ペンケース

・B4サイズが入る程度のクリアファイル(複写した資料を入れるため)

・しおり複数枚、紙を縦長に切ったものでもOK(どのページを複写するのか複写手続きの際にわかりやすくするため)

 

原則、国会図書館B5判以上の大きさの不透明な袋物を持って入館できません。

A4サイズのビニール袋が用意されているので、上記持ち物と貴重品をビニール袋に入れます。(同じサイズで透明なバックなら持ち込みもできるかもしれません)

 

ノートPCの持ち込みもできるのですが、図書館で限られてスペースでしか使えないことと結構邪魔になるので私はオススメしません。

 

この辺りは事前に公式HPでもご確認お願いいたします

https://www.ndl.go.jp/jp/kansai/notes.html

 

あと意外と忘れがちなのが「ハンカチ」

国会図書館のトイレにはハンドドライヤーが無く、洗面台にいまいち用途不明な謎のタオルが置いてあるだけです(雑巾かもしれない疑惑が強い)

 

 

◆入館

開館は9時半なので、その辺りに着けるように出発します。

先ほどのA4サイズのビニール袋に必要なものと貴重品を入れ、残りの荷物は100円ロッカーに預けます(100円は使用後に返ってきますので、ご安心を)

 

※初めて図書館に行く方は9時から登録利用者カード発行の手続きができます。

免許証や保険証、パスポートなどの本人確認書類が必要になるので忘れず持参しましょう

 

先ほど紹介した以下のページですが、スマホでも見ることが可能です。

国立国会図書館オンライン | National Die

 

登録利用者カードに記載されてる番号と予め設定したパスワードを入力すればログインすることができます。

そこで電車に乗っている時は着いたらまず読みたい図書や雑誌をチェックしておいて、図書館に到着した時にそれらの雑誌をカートに入れて「貸し出し」を押すのです!

 

通常は図書館にあるPCから検索して貸し出し手続きをするのですが、これでこの時間のロスをカットすることができるんです!!(フッフッフ・・・)

 

ちなみに一度に貸し出してもらえるのが図書は3点まで、雑誌は10点までです。

 

◆資料受け取り

申し込みをしてから資料がカウンターに到着するまで20分〜30分程度かかります。

図書カウンターと雑誌カウンターは同じ階ですが違う場所にあるので注意しましょう

 

国会図書館にはカフェやレストランがあるので、そこで軽く腹ごしらえという方もいると思うんですが

 

なめんじゃねぇ

 

図書は確かに20分〜30分程度かかるんですが、雑誌は図書に比べるとすぐに来ます。

10点頼んだのに驚くほど早い時とかあります。

ちょっとLINEを返している間に来ていたことなんてよくあります。

 

本の到着を確認するには専用の端末にカードをかざして確認するか、サイトにログインして確認してください。

 

もちろん私みたいな知識変態じゃない方は是非、この時間にカフェやレストランをご利用ください。

ちなみに国会図書館の6Fの食堂には「から揚げラーメン」という馬鹿が考えたみたいな欲深い食べ物があります。

国会図書館というインテリジェンスなイメージとは真逆な感じが良いです。

あと牛丼とカレーを一緒にした図書館カレーという食べ物もあります。こちらも馬鹿が考えたみ(略)

 

ちなみに図書館内はペットボトルの飲み物は飲んで良いので、複写を待つ間に私は6Fの売店で糖分がありそうなジュース買って飢えをしのぎます。

時間がないときは水飲み場で大量に水を胃の中に入れて空腹を紛れさせます。

 

◆本を読む

 

皆さんがよく勘違いされるポイントなのですが図書は1冊ごとに借りられるのですが

雑誌は半年や1年分まとめて渡されます。

 

なので1998年の10月号を読みたいと思っても、その雑誌の1998年の1年分を渡されるので1冊だけ借りても百科事典みたいな大きさと重さになります(外見も似ている)

f:id:kasuimoku:20200413003831j:plain

 

10冊借りれば、とても自力では持っていけません。

そこで大活躍なのが台車です。

子連れ狼の乳母車のような台車で「しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん」と押していきます。

 

ここで落とし穴になりやすいのが事前に席をとっておかなかったパターンです。

国会図書館の土曜日は特に混み合いますし、大学生がレポートを書いていたりします。

席が埋まってしまいやすいので事前に席は確保しておきましょう

(盗難の可能性があるのでカウンターに行っている間に席に貴重品を置くのはNGです)

 

「閲覧手続き→資料受けとり→資料を読む」、ここまでの流れを1ターンと呼びます。

大体、複写時間までにこれを3ターンできれば良い方だと思っております。

 

資料を読むことで、そのテーマについて新たなキーワードを手に入れることができます。それを検索にかけて2ターン目や3パターン目の資料をゲットしていくのが私のやり方です。

 

また良い資料は複写に回すのでキープに回す必要があるのですが、

雑誌10冊中、複写したいのが3冊あった場合、7冊は返却して2ターン目はその7冊でやりくりしなくてはなりません。複写キープをしていると手持ちの弾が減るのです。

そうなるとどのタイミングで複写をすれば良いのかという頭脳戦になります。

(複写にも30分程度、時間がかかるので注意が必要です)

 

ちなみに1時間ごとに複写時間についての館内放送があるので、私たちはその放送が鳴るたびにタイムリミットに焦ります。

 

◆複写

ソースとして欲しいページをピックアップしたら複写に向かいます。

 

私が国会図書館をスポーツと呼ぶ理由の一つでもあるんですが、

複写は締め切り時間との勝負になるのでエレベーターすら待っていられず、

台車を戻し、百科事典×10冊ぐらいの量を抱えて複写カウンターがある階まで階段をかけおります。

 

そして複写端末に登録利用者カードをかざし、複写申し込み用紙を手に入れます。

 

大変なのはここから

ここで申し込み用紙に欲しいページ数を記載していく作業と、

該当ページに国会図書館専用の白いしおりを入れていく作業があります。

 

ここで助かるのが持ち物としてオススメしたメモ帳としおりです。

複写したいページは事前にメモ帳にメモしておきましょう

特に雑誌は広告などページ数の記載がないページもたくさんあるので事前にしっかりとページ数カウントすることが必要です。

 

書類記載としおりを挟んだら複写カウンターで職員さんと確認をしていきます。

書類の「研究目的で使用する」の項目にチェックつけ忘れることが多いので気をつけてください。

 

職員さんが1ページ1ページ、「カラーとモノクロどちらで複写するか」を確認し、「このページで間違いないか」と聞いてきます。

 

私は風俗関係の資料もよく複写するので、結構気まずい思いもするのですが

真っ直ぐな目をして「そのページで間違いありません」と声高に回答します。

 

赤塚不二夫さんが主演、アラーキー監督のポルノ映像の撮影の写真がドーンと載った写真ページのチェックのときも私はたじろぎませんでした。

「そのページですが何か問題でも?」という昔、おぎやはぎがやっていた漫才の掴みマインドです。

貴重な資料ですから、後ろめたさを感じる方がおかしい。

 

 

複写も専用の端末にカードをかざして確認するか、サイトにログインして進行具合を確認できます。

複写が完了したら代金をお支払いして本が返却されるので貸出カウンターに返却に向かいます。

 

そんな感じの流れです。

 

ちなみに国会図書館で会のメンバーと会ったことがあります。

え?挨拶したかって??

 

なめんじゃねぇ

 

国会図書館は時間との勝負!

情報を脳に流し込むが如く1文字1文字、視神経を通して脳にぶち込んでいます。

そんな真剣勝負をしているのに、話しかける馬鹿がどこにいるっていうんだ!!!

 

知識変態の私の場合です。皆さんは小声で手短になら知り合いに話しかけても大丈夫です)

 

というわけで国会図書館個人競技、孤独との戦いのスポーツなのです!

 

というわけで色々語ってきましたが、所々間違いもあるかもしれませんので

公式動画もありますのでこちらでも流れをチェックしてみてください。

国立国会図書館東京本館利用案内 - YouTube

 

書いてたら国会図書館行きたくなってきた!

早くコロナウィルスが終息して、また国会図書館というスポーツに明け暮れる日々が来ることを願っております。